古くなった一戸建て、リフォーム、建て替え、買い替え、どっちが得か

費用に見通しがつくようなら、建て替え派もアリです。ただし、ある意味建て替えは新築よりもややこしいことがあります。何しろ建て替えの場合は、何も無かった更地に新築するようにはいきません。


特に建て替え中は、引っ越し先を確保する必要があり、どの程度の期間を考えればいいのかも確認する必要があります。仮住まいの費用なども必要です。


ここまで大変な建て替えですが、そのタイミングはどこがポイントなのでしょう？これは大きく分けるとハード面の理由とソフト面の理由に分けることができます。


ハード面というのはズバリ建物の老朽化です。ソフト面の理由は、親と同居することになったなどライフスタイルの変化です。これに加えて、大震災後ということもあり、耐久性の高い住宅への改造、太陽電池パネル設置などの省エネ機能の家にしたいという理由もあります。


いずれにしても依頼する先によって作業の流れが大きく変わります。ハウスメーカー、工務店、建築家などそれぞれ特徴がありますが、ポイントは建て主が何を求めて建て替えをするのか、きちんと把握・整理することです。


建て替えで面倒なのは、現在住んでいる家の荷物整理と保管収納です。小さい子どもがいれば学校の問題もあります。仮住まいの場所は、学校が変わらない場所にしなければなりません。


資金面でも建て替えは多少費用が余計にかかります。それは解体費用と仮住まいの費用が加わるからで、地盤調査も意外な落とし穴です。更地ならあらかじめ調査するのですが、既存の家があると地盤調査ができません。つまり、建物解体後に調査をするわけで、そうしたら地盤が悪く、地盤改良費用がかかったというケースもあります。


こうしたこともあるので、資金計画には多少の予備費も入れておくといいでしょう。もちろん建て替えできれば、同じ場所で新築に住めるのですから、これに勝ることはありません。